"もしかすると使えるかもしれない" SharePoint によるビジネス インテリジェンス「ほぼ完全版」

先日、勉強会で話をする時間を頂いた。その際に紹介した表題のデモを時間の関係で説明を省略したところを含めて一気に記載したい。長文ですが、ご容赦を。

出来るようになりたいこと

ある会社で、以下に示すような「経営の意思決定に役立つ」情報を得たいという要求があるケースを考えます。

  • 自社製品の売り上げが 3 ヶ月後にどうなるかを知りたい。
  • 社長や役員は、タブレット端末や壁掛け型の大型フラットパネルでグラフを見たい。
  • たまに売り上げ報告後に修正を入れる営業がいるので、マネージャは何処が変更になったのか変更箇所を簡単に知りたい。

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利用する製品

今回は、以下の製品を利用して実現します。但し、後者に関しては、あくまでもグラフの作成や元データの再取り込みを実施するユーザーが必要なものであり、グラフを参照するだけの人 (経営者などを想定) は不要です。

  • SharePoint Server 2013 (SharePoint Online も可)
  • Office Professional Plus 2013 または Office 365 ProPlus

リストをつくる

営業の人が売り上げ情報を登録する場所に SharePoint の「リスト」を利用します。リストはすごく簡単に書けば、SharePoint サイト内の表で、表の定義がこちらです。[合計金額] 列は、「=金額*個数」と定義した集計値で、ユーザーがアイテム (表のレコードのこと) を登録すると、勝手に計算した結果を投入してくれます。

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個々のアイテムは、このような Web ブラウザ上の簡易的な電子フォームを利用して登録します (当然ですが、Excel ファイルの内容をコピーして一気に貼り付けるようなことも出来ますが、ここでは割愛します)。

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Sharepoint リストをフォームのように利用することに関しては、以下の外部サイトも参考になりますので、ぜひ確認してください。
(私の考える)最も簡単にSharePoint Onlineでフォームを作成する方法 | Always on the clock

今回は、以下のように 10 アイテムほどデータを投入しました。

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Excel ファイルの格納場所を準備

SharePoint の「ライブラリ」と呼ばれる SharePoint サイト内のファイル置き場に Excel ファイルを保存しますので、この設定を行います。

今回は、SharePoint の「チーム サイト」と呼ばれるサイトを作成すると標準で作成されている [ドキュメント] ライブラリを利用しますので、作成の必要はありませんが、バージョン管理出来るように設定を変更します。

チーム サイトの [ドキュメント] ライブラリにアクセスし、[ライブラリ] タブの [ライブラリの設定] をクリックします。

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[設定] 画面で [バージョン設定] リンクをクリックします。

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[このドキュメント ライブラリのファイルを編集するたびにバージョンを作成する] で [メジャー バージョンを作成する] を選択し、[OK] ボタンをクリックします。

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Excel ファイルの格納場所と同期を取る

次に、「SkyDrive Pro アプリ」と呼ばれる SharePoint Server 2013 のライブラリと同期を取るアプリケーションの設定を行います。このツールを使うと、Note PC を持ち運んでいる際などクライアントが SharePoint Server 2013 と接続できない状態であってもファイルの編集を行い、接続された際に双方向で同期を取ってくれる便利なツールです。このツールは、Office Professional Plus 2013 または Office 365 ProPlus をインストールすると利用可能になります。または、こちらから SkyDrive Pro client for Windows をダウンロードすれば利用可能です。

以下のページによると iOS 版も予定されているようですので、期待して待っていましょう。
New Mobile Apps for Sharepoint (by the SharePoint Team)

SkyDrive Pro および SkyDrive Pro アプリに関しては、以下も参照してください。
SkyDrive と SkyDrive Pro の違いは? – ビジネスプロダクティビティ製品チーム – Site Home – TechNet Blogs

タスク バーから SkyDrive Pro アプリのアイコンを右クリックし、[新しいライブラリの同期] を選択します。

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同期を取る確認ダイアログが表示されますので、[代わりに別のライブラリを同期] リンクをクリックし、URL に SharePoint チーム サイトの[ドキュメント] ライブラリの URL (http://<サーバー名>/<サイト>/Shared%20Documents/) を入力し、[今すぐ同期] ボタンをクリックします。

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これ以降は、これによって作成されたフォルダへ Excel ファイルを保存することになります。このフォルダは [お気に入り] に登録されますので、エクスプローラーからすぐにアクセスすることが可能です。

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リストの内容を Excel ファイルにエクスポートする

[リスト] タブをクリックし、[接続とエクスポート] カテゴリの [Excel にエクスポート] をクリックします。

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ファイル保存ダイアログが表示されますので、[ファイルを開く] をクリックします。

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クライアント上の Microsoft Excel (今回は全ての手順を踏まえて Excel 2013 が前提) が起動し、[Microsoft Excel のセキュリティに関する通知] ダイアログが表示されるので、[有効にする] をクリックします。有効にすることで、これ以降も SharePoint のリストから Excel へのデータの反映が可能になります。

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リストのデータが投入された状態でシート [owssrv] が表示されます。

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この [Excel にエクスポート] 機能ではなく、[OData データフィード] という方式を利用する方法もあるのですが、これを利用すると、このファイルを SharePoint ライブラリに置くと Office Web Apps 経由で開けなくなるため、ここでは割愛します。
[OData データフィード] に関しては、以下の外部サイトも参考になりますので、ぜひ確認してください。
REST サービス 事始め –  – SharePoint Developer

この Excel ファイルを SkyDrive Pro アプリで設定した同期を取るためのフォルダに保存します。[ファイル] – [名前を付けて保存] で、該当フォルダに適当な名称 (今回は Sales_11.xlsx) で保存します。

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Excel 2013 で分析ツールを利用可能にする

[ファイル] メニューの [オプション] をクリックします。

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[Excel のオプション] ダイアログが開くので、[アドイン] をクリックし、[管理] に [Excel アドイン] を選択し、[設定] ボタンをクリックします。

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[アドイン] ダイアログが表示されるので、[分析ツール] をチェックして、[OK] ボタンをクリックします。

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ピボットグラフを作成

取り込んだアイテムからピボットグラフを作成します。

(参考) ピボットグラフを作成する – Excel – Office.com
http://office.microsoft.com/ja-jp/excel-help/HA102919712.aspx

[挿入] メニューの [ピボットグラフ] – [ピボットグラフ] を選択します。

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[ピボットテーブルの作成] ダイアログが表示されるので、[テーブル/範囲] にリストから取得されたテーブルを選択し、[OK] ボタンをクリックします。

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Excel シートの右に表示される [ピボットグラフのフィールド] を以下のように設定します。

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ピボットテーブル内の [行ラベル] に表示されている日付を選択し、マウス右クリックし、[グループ化] を選択します。

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[グループ化] ダイアログが表示されるので、[単位] に [月] を選択し、[OK] ボタンをクリックします。

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ピボットテーブルの行ラベルが月単位にまとめられ、ピボットグラフも同様になっていることを確認します。

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[分析] メニューの [ピボットテーブル オプション] を選択します。

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[空白セルに表示する値] に [0] を入れ、[OK] ボタンをクリックします。

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[ピボットグラフ ツール] – [デザイン] タブの [グラフの種類の変更] をクリックします。

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[折れ線] の [マーカー付き折れ線] を選択し、[OK] ボタンをクリックします。

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[ピボットグラフ ツール] – [デザイン] タブの [グラフ要素を追加] – [近似曲線] をクリックします。

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近似曲線を追加したい系列 (今回は製品名) を選択し、[OK] ボタンをクリックします。製品数だけ繰り返します。

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点線で将来まで含まれた線が追加されます。これが、所謂将来想定される売上額になります。

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(参考) グラフに近似曲線や平均線を追加する
http://office.microsoft.com/ja-jp/excel-help/HA102809798.aspx

Excel ファイルを保存する

完成した Excel ファイルを、SkyDrive Pro によって同期を取っているフォルダへ保存します。このフォルダは [お気に入り] に登録されますので、エクスプローラーからすぐにアクセスすることが可能です。

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スマートフォンやタブレットで参照する

iOS や Android などのスマートフォンやタブレットで SharePoint ライブラリに格納された Excel ファイルを Office Web Apps と組み合わせてモバイル ブラウザから参照することが可能です。

サポートされているモバイル デバイス ブラウザー (SharePoint 2013)
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/fp161353.aspx

URL に SharePoint チーム サイトの[ドキュメント] ライブラリの URL (http://<サーバー名>/<サイト>/Shared%20Documents/) を入力すると、端末に応じたドキュメント ライブラリのコンテンツ一覧が表示されます (例は iOS のスマートフォンの場合)。

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該当するファイルを選択すると、最初のシートが表示され、グラフはグラフへのリンクを表すアイコン (下記図の赤で囲った箇所) で表示されるので、そのアイコンをクリックします。

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Excel ファイル内のグラフが、「画像」として参照することが可能です。

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売り上げの値段を更新する

リストからいずれかのアイテムの「金額」または「個数」の変更を行います。今回は、営業の人が、2013年4月1日の売り上げで 10% の値引きを行ったため、金額に変更を加えました (赤枠の箇所)。

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Excel 2013 でスプレッドシート検査ツールを利用可能にする

次の手順で、Inquire アドインを有効化し、スプレッドシート検査ツールを利用可能にします。

What you can do with Spreadsheet Inquire
http://office.microsoft.com/en-us/excel-help/what-you-can-do-with-spreadsheet-inquire-HA102835926.aspx

[ファイル] メニューの [オプション] をクリックします。

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[Excel のオプション] ダイアログが開くので、[アドイン] をクリックし、[管理] に [Excel アドイン] を選択し、[設定] ボタンをクリックします。

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[COM アドイン] ダイアログが表示されるので、[Inquire] をチェックして、[OK] ボタンをクリックします。

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Excel シート内の差分を確認する

SkyDrive Pro 上の Excel ファイルをクリックし、開きます。

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[データ] タブの [接続] – [すべて更新] ボタンをクリックすると、ピボットグラフおよびピボットテーブルの内容が最新の情報に更新されることがわかります。

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[上書き保存] アイコンをクリックします。

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[ファイル] メニューの [バージョンとチェックアウト] 上に古いバージョンの Excel ファイルが確認できますので、比較したいバージョンをクリックすると、その Excel ファイルが (最新の Excel ファイルとは別に) 開きます。

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[INQUIRE] メニューの [ファイルの比較] アイコンをクリックします。

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比較する Excel ファイルを選択の上で、[比較] ボタンをクリックします。

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2 つの Excel ファイル内の相違点が表示されます。これで、更新した特定のアイテムの特定の列を知ることが可能です。

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なぜ xxx ではいけないのか

いくつかの製品やソリューションと比べた際に、こちらの方がいいと思える点を挙げておきます。当然ながら、別の意見を持つ人もいるでしょうし、利用用途によっては当てはまらないケースもあるとは思いますが、参考にしてください。

  • なぜ、ファイル サーバーではいけないのか?
    –> バージョン管理や SkyDrive Pro アプリによるオフライン同期が出来ないために変更箇所がわからなかったり、常時ネットワーク接続が求められてしまいます。
  • なぜ、Excel の (共有ブック機能による) 共同編集ではいけないのか?
    –> 今回はデモのため端折っていますが、一般的にはアイテム (今回は売上データ) を登録すると、ワークフローなどで承認を行う処理が入ります。Excel のシートにデータを追加することでは、そういったことには対応できません。また、タブレットやスマートフォンからの参照や登録にも対応できません。
  • なぜ、RDBMS (とそれを利用したアプリケーション) ではいけないのか?
    –> ワークフローなどを利用して承認を行うような処理を含めた全ての部品と、それを包含するアプリケーションを作成するのですか? この手のやりたいことが複数ある場合、ひとつずつ作りますか?
  • なぜ、SharePoint の Reporting Services のような BI 機能ではいけないのか?
    –> 全く問題ありません。むしろ、使用可能なライセンスをお持ちであれば、そちらをお勧めします。

プラットフォームの汎用品化

ここで挙げた例は、要は「SharePoint という情報共有基盤や Office というプレゼンテーション層を司るアプリケーションなどのマイクロソフトのプラットフォームをベースにしてビジネスを効率的に進めましょう」ということを言っています。

これまでは、独自開発アプリケーション、パッケージ製品や基幹システムを利用しつつ、それぞれを自社に合わせて拡張してビジネスを進めていたわけです。ここで、その拡張していた箇所に目を向ければ、ワークフロー、バージョン管理 (差分管理)、アラートメールの送信、UX を含むポータルの構築などマイクロソフトのプラットフォームが一つあれば、うまく利用してコストの削減が図れるのではないか、ということです。念のためですが、基幹システムなどを無くしましょうと言っているわけではなく、これらとうまく組み合わせましょう、ということです。

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この考え方のことを「Business-Critical SharePoint (BCSP)」と呼び、マイクロソフトでは長年取り組んでおり、事例にて高い ROI が得られています (詳しくは英語ですがこちらをどうぞ)。最新の SharePoint Server 2013 の機能やオンプレミスやオンラインなど設置場所を問わない構成によって、その実現性は非常に高くなっていますので、一度検討してみるのもアリでしょう。

ガートナーの Magic Quadrant for Enterprise Search が公開されました

ガートナーからエンタープライズサーチに関するマジック・クアドラント「Magic Quadrant for Enterprise Search」の最新版がリリースされ、CMSWire の記事によると、Microsoft は SharePoint で Google および Oracle と共に「リーダー」に位置付けられているとのことです。
ガートナーの定義によると、リーダーとは『現在優れた業績を挙げており、将来性も非常に高く、市場の将来の方向性を決定付けるに足る優れた才能、能力、リソースを有していることを示します。』とのことです。

SharePoint は、製品がブラックボックスではないので検索結果が得られた理由がはっきりわかり、その管理性が評価されている、とのことです。

こういった外部機関による評価を確認し、その中の製品やサービスから現状や将来性を考えた上で選定するといった視点も重要でしょう。

ガートナーからの「Magic Quadrant for Enterprise Search」資料の入手 (有償) は、以下のリンク先からになります。

Magic Quadrant for Enterprise Search
http://www.gartner.com/id=2451915

エブリウェア SharePoint

あるブログによりますと、Windows Azure 仮想マシン (IaaS) が正式リリースされたそうです。パチパチ。

Windows Azure 仮想マシン(IaaS)正式リリース + 自習書を提供 – 雲のごとく – Site Home – MSDN Blogs
http://blogs.msdn.com/b/daisukei/archive/2013/04/16/windows-azure-iaas.aspx

ここでは、そこに書かれていることから SharePoint に関する素敵な情報を 2 点ほどお届けします。

その 1 : 「メモリ集中型インスタンス」の提供

まさに SharePoint (2013) のために用意されたかのような仮想マシン「A6 (4 仮想コア、28 GB メモリ)」「A7 (8 仮想コア、56 GB メモリ)」が提供されています。

料金詳細 – 仮想マシン
http://www.windowsazure.com/ja-jp/pricing/details/virtual-machines/

その 2 : プラットフォーム イメージの追加

上記の画像を見るとわかりますが、プラットフォーム イメージに「SharePoint Server 2013 Trial」があります。そうです。選択して、ドン! です。

それからどしたの?

これで、皆さんは SharePoint (2013) を利用する環境を以下から選択することが可能です。

  1. オンプレミス : 所謂、社内設置型
  2. Office 365 (SharePoint Online) : マイクロソフトが提供するクラウド環境
  3. プライベート クラウド : Partner Hosted Productivity Cloud (PHPC) などマイクロソフトのパートナー企業が提供する環境
  4. Windows Azure 仮想マシン (IaaS) : マイクロソフトが提供する Windows Server + SharePoint Server 2013 の仮想環境

SLA、セキュリティの設定や利用できる管理ツールなどそれぞれに一長一短がありますが、開発環境から本番環境までで任意に選択でき、SharePoint 2013 の検索機能ならハイブリット環境で利用できます。まさに、タイトルの通り「エブリウェア SharePoint」です。

SharePoint 上のコンテンツに対するアンチウィルス製品

SharePoint Server に格納されたコンテンツに対してウィルス保護を行うために、マイクロソフトでは「SharePoint Portal Server VS API (Virus Scanning Application Programming Interface)」によるアンチウイルス ソリューションの利用を推奨しています。

Microsoft SharePoint Portal Server 用のアンチウイルス ソリューションに関するマイクロソフトの見解
http://support.microsoft.com/kb/322941

じゃあ、これに対応している 3rd ベンダーの製品にはどのようなものがあるかなぁ、と思ったところ、以下のブログ エントリ (2012年12月6日作成) を見つけました。

SharePoint Antivirus alternatives to Forefront
http://blogs.msdn.com/b/ronalg/archive/2012/12/06/sharepoint-antivirus-alternatives-to-forefront.aspx

日本でも販売されているのは…と思い、日本語の Web サイトを見つけることが出来たのは、以下の製品でした。備忘録がてら記載しておきます。他のベンダーさんの製品も日本で販売されているかもしれませんが、その辺りは各ベンダーさんにお問い合わせください。

  1. McAfee Security for Microsoft SharePoint (マカフィー社)
    http://www.mcafee.com/japan/products/security_for_microsoft_sharepoint.asp
  2. Trend Micro PortalProtect (トレンドマイクロ社)
    http://jp.trendmicro.com/jp/products/enterprise/ppsp/index.html

Outlook 2013 のインポート/エクスポート機能に関して

[2012/12/29 追記] ITmedia さんのニュース速報の内容がタイトルを含めて (適切と思われる内容で) 変更されていたので、一部の記述を変更します。より誤解を与えない内容への変更のようで、ITmedia さんに感謝です。

ITmedia さんの下記のニュース速報が、あまりにも誤解を与える内容 (特にタイトルが) になっていたので、もう少ししっかりと記述しておきたい。

「Outlook 2013」は.doc、.xls、Expressアーカイブに非対応
「Outlook 2013」で機能変更 .doc/.xlsのインポート/エクスポート非対応に
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1212/21/news077.html

この速報の原典は、以下にあります。

Outlook 2013 deprecated features and components
http://blogs.office.com/b/microsoft-outlook/archive/2012/12/19/outlook-2013-deprecated-features-and-components.aspx

内容としては、Outlook 2013 でこれまで実装されていた機能の中で削除されたものが示されています。ニュース速報の内容は、この中の「Import/Export to Legacy Applications」に記載されている内容です。

タイトルなどから誤解されてしまったと思われるのは、以下の 2 点です。

  1. Outlook 2013 では、.doc や .xls ファイルを添付したメールのやり取りが出来ないんじゃないか?
    –> そんなわけないです。普通に対応していますよ。一応、Outlook 2013 でのメール作成と受信で .xls ファイルを添付しているスクリーンショット付けておきます。メール データのバックアップや復元のための「インポート/エキスポート」機能で .doc や .xls ファイル形式が利用できなくなった、ということです。
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  2. 古いファイル フォーマットだから対応するのを止めたのか!?
    –> いいえ。元々、.xlsx や .docx などの新しい (あえて、こう書きます) ファイル フォーマットによるインポートやエクスポート機能はありませんでした。本当なのか気になる人も居るのかもしれませんので、以下に記載するサイトにあるスクリーンショットを確認してください。Outlook のインポートやエクスポート機能がどのようなものかがよく理解できていない方も、以下で確認できます。

Outlook 2010 のエクスポート
http://support.microsoft.com/kb/2633155/ja

Outlook 2010 のインポート
http://support.microsoft.com/kb/2633156/ja

Outlook 2007 のエクスポート
http://support.microsoft.com/kb/2633157/ja

Outlook 2007 のインポート
http://support.microsoft.com/kb/2633158/ja

ちなみに、Outlook 2013 だと、インポート/エクスポート機能は以下のようなスクリーンショットになっています。

  1. [ファイル] をクリックします
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  2. [開く] – [インポート/エクスポート] をクリックします
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  3. [他のプログラムまたはファイルからのインポート] を選択するとメール アイテムをインポートすることになります。
    [ファイルにエクスポート] を選択するとエクスポートすることになります。ここでは、[ファイルにエクスポート] を選択した場合を紹介します
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  4. エクスポートに、[Outlook データ ファイル (.pst)] または [テキスト ファイル (カンマ区切り)] が選択できます
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当然、上記の機能を普段よく利用しているので困ります、という方が居るかもしれません。
ここでは、それ以上に誤解する人が多くなる/なっているのではないかと思い、記載してみました。

SharePoint 2013 プレビュー : 検索 REST API 基礎編

SharePoint 2013 プレビューでは、新たにエンタープライズサーチ機能を含めた REST API が提供されます。エンタープライズサーチ機能に関して言えば、SharePont 2010 までの検索 Web サービスから、ここで記載する検索 REST API の利用が推奨されることになる予定です (検索 Web サービスは ‘Deprecated’ 扱い)。

REST API の種類とアクセス ポイント

まずは、SharePoint 2013 プレビューの REST API に、どんな種類があるか、アクセス ポイントと共に見てみましょう。

種類 アクセス ポイント

サイト コレクション

http://server/site/_api/site

サイト http://server/site/_api/web
ユーザー プロファイル http://server/site/_api/SP.UserProfiles.PeopleManager
検索 http://server/site/_api/search
発行 http://server/site/_api/publishing

Programming using the SharePoint 2013 REST service (英語)
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/fp142385(v=office.15).aspx

検索 REST API の種類とアクセス ポイント

次に、検索 REST API には、以下の 3 つのメソッドがあります。

メソッド エントリ ポイント 概要
query http://server/site/_api/search/query HTTP GET による検索結果の取得
postquery http://server/site/_api/search/postquery HTTP POST による検索結果の取得
suggest http://server/site/_api/search/suggest HTTP GET によるクエリー候補の取得

3.1.5.9 Microsoft.Office.Server.Search.REST.SearchService
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/hh626294(v=office.12)

query メソッドのパラメーターと実行例

一番よく利用するであろう query メソッドには各種パラメータがあります。以下にほんの一例を挙げますが、詳細は以下のリンク先を参照してください。

パラメータ名 デフォルト値 概要
querytext string (空) 検索キーワード。’’ で括り、値は UTF-8 文字コードを URL エンコードします
startrow integer 0 検索結果の何番目から取得するか (最初は 0)
rowlimit integer 10 最大何件の検索結果を取得するか
refiners string (空) 取得する絞込みを ‘,’ 区切りで記載する
sortlist string (空) 検索結果を並び替える管理プロパティ名
enablefql boolean false FAST クエリ言語を利用する場合に true を指定

とりあえず、どのような検索結果が戻ってくるか確認するために、Web ブラウザで以下のような URL (検索キーワード「マイクロソフト」で検索し、検索結果の 12 番目から 3 個の検索結果を取得) で開いてみると、XML で結果が取得できることがわかります。

http://server/site/_api/search/query?querytext=’%e3%83%9e%e3%82%a4%e3%82%af%e3%83%ad%e3%82%bd%e3%83%95%e3%83%88’&startrow=11&rowlimit=3

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3.1.5.9.2.1.2 query
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/hh630377(v=office.12)

サンプル コード

REST でコールしますので、Atom 形式の検索結果をそのままパースして利用するのは非効率かもしれません。実際のアプリケーション構築時には、JSON (JavaScript Object Notation) 形式で取得 (HTTP リクエストのヘッダーに「Accept: application/json」を指定するだけです) し、JavaScript ライブラリで値を取得する、といった方法が考えられますが、開発者向けの Office Developer Center にはサンプル コードがありますので、以下からダウンロードして参照してみてください。

SharePoint 2013: Using the search REST service from an app for SharePoint
http://code.msdn.microsoft.com/office/SharePoint-2013-Perform-a-1bf3e87d

SharePoint ページの表示が遅い場合の代表的な対応方法

SharePoint Server 2010 および FAST Search Server 2010 for SharePoint (FS4SP) のエンタープライズサーチ機能を利用していて、検索ページ等の表示が遅いなぁ、と思う場合に、いくつかの対策がありますので、このエントリで代表的な 2 つを記載しておきます。
なお、この対応方法は、通常の SharePoint サイト表示時でも当てはまりますので、参考にしてください。

1. ユーザーによる最初のログイン時や、最初に検索を実行した時の表示が遅い場合

特に、SharePoint サーバーがインターネットに接続していない場合に当てはまります。
CRL の確認、つまり、そのための crl.microsoft.com への接続がタイムアウトするために発生するケースが多いです。
以下の KB 2625048 の [RESOLUTION] に記載された解決策を実施してください。実施すると、下記の図のようにルート証明書をインポートした状態になります。

Site slowness due to SharePoint STS Certificate CRL checking
http://support.microsoft.com/kb/2625048

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2. 朝早くに最初にそれぞれの SharePoint サイトにアクセスした際の SharePoint ページの表示が遅い場合

アプリケーション プールのリサイクルが実施され (通常は、朝 1 時から 3 時の間に実施されます)、それまでのリクエストによって保持されていた各種情報が削除され、その後に初めてリクエストされた際に各種情報を取得した後にエンド ユーザーに返すために、パフォーマンスが低下します (キャッシュが毎朝クリアされていると思ってください)。どのタイミングでクリアされるかは、以下のページを参考に確認してください (下記の図の場合には毎朝 2 時 43 分にクリアされることになっています)。

メモリ制限を超えたときのアプリケーション プールのリサイクル (SharePoint Foundation 2010)
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh427306.aspx

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クリアされないようにすることは、キャッシュのまま利用し続けるようなイメージになり、情報の鮮度からいってお勧めできませんので、誰かエンド ユーザーがアクセスする前に一度読み込んでしまえ、という対応方法を取るためのツール「SPWakeUp」が CodePlex から公開されています。

SPWakeUp – Wake up your Sharepoint and WSS Sites
http://spwakeup.codeplex.com/

ダウンロードできる .exe ファイルを OS のスケジュール機能で毎日朝 5 時頃に呼び出すことで、この現象を解消することが可能です。

また、この現象に近いケースとして、そもそも利用可能なメモリ量が少ないというケースがありますが、その場合には…適切なメモリを搭載してください。