「現場の社員が自らデータ分析」を効果的に行うためには (1)


Power BI for Office 365 は、「ビジネスの主役である現場の社員が自らデータ分析をするために」提供されるサービスとのことです。

使い慣れた Excel で全社員がビッグデータ分析!- Power BI for Office 365
http://www.microsoft.com/ja-jp/office/2013/business/powerbi/default.aspx

これまでに、このブログでは Power Query や Power View といった Excel だけを利用した機能 (Excel のアドイン機能) を紹介してきました。

Power BI で楽々データ分析
http://wp.me/p15HRf-iV

Power Query による公開 API の利用 (XML 出力編)
http://wp.me/p15HRf-kz

Power Query による分析データの再分析 (Excel & HTML 入力編)
http://wp.me/p15HRf-lN

これを、「全ての現場の社員」が出来るかどうかを少し考えてみたいと思います。ある会社に多くの「現場の社員」が居る場合、こんな流れになるはずです。

例 : 売上の男女比と商品の青色の関係性を確認して、スペースの限られる店舗に置く商品の色を決めたい。

  1. 社内に同じことをやった人が居ないか検索で探してみる。
    「売上 男女 青 xlsx」で検索してみるが、検索結果に「商品名に”青”が含まれたデータ」などのゴミが多過ぎるし、どれが最新のデータかもわからないので挫折。
  2. 同じ部門内の人に xxx のデータ (例: 売上の男女比率、販売商品の詳細データ) を持ってないか聞き、無ければ IT 部門や担当部門 (顧客情報だから営業部門、売上だから経理部門、など) に電話、メール、わざわざミーティングなど各種方法で聞いて回る。
    すぐ貰える情報もあるが、場合によっては数か月掛かってデータあるいはデータの取得先が貰える。
  3. Power Query でそれぞれのデータを取得するクエリを作成する。
  4. Power Pivot でそれぞれのクエリから生成されたデータ モデルのリレーションシップを作る。
  5. Power View で素敵なグラフを作成する。

イマイチ、特徴のある結果が得られなかったので、今度は、売上の男女比と商品の値引き率の関係性を確認して値引き率を決めることにしてみますが、もらった売上データに値引き率の情報が含まれていないことがわかったので、そちらに関しては上記の 1 からやることにします。ヤレヤレ。

  1. 何とか特徴のある結果が得られたので、せっかくだから、みんなで利用できるように Excel ファイルをファイル サーバーに置いておき、みんなにメールでお知らせする。

…きっと、欲しい情報が得られたら、この商品の旬は過ぎ去っていると思います…というのは極端ですが、これを繰り返すのでは効果的とは言い難いです。
更に、Power BI for Office 365 の Excel 側の機能がいくら簡単と言っても、「全ての現場の社員」が利用するには、慣れるまでには少し (あくまでも ”少し” です。Excel の機能ですから、普通の分析ツールよりは簡単だと感じるはずです) ハードルがあります。

そこで重要になってくるのが、Power BI for Office 365 の Office 365 側の機能です。これから何度かに分けて、どういう点が効果的なのか考えてみましょう。

Power BI サイト

今回は、6 の「何とか特徴のある結果が得られたので、せっかくだから、みんなで利用できるように Excel ファイルをファイル サーバーに置いておき、みんなにメールでお知らせする。」を、より簡単にする「Power BI サイト」に関して記載します。

Power BI サイトは、Power BI for Office 365 の Excel 機能を利用して作成した Excel ファイルを保存する場所のことです。Power BI サイトにアクセスすると下記のようなページが表示されます。

image

Power BI サイトによって、6 に対して以下のような効率化が図れます。1 に対しても、検索しなくても済むという効果が得られる可能性も高いです。

  • Excel ファイルをアップロードするだけで組織内で共有し、次回以降で説明する Power BI Q&A などの Office 365 関連の機能を利用可能にすることが出来る
  • 共有している Excel ファイルの Power View グラフがファイルを開かないでもサムネイルで表示され、ファイルを開くことなく自分にとって有益なデータかどうかを判断できる。また、非常にファイル サイズが大きな (= 分析対象のデータ量が多い) Excel ファイルのサムネイルが表示できる (250MB まで)
  • ファイルをクリックすると、Excel アプリケーションを開かずに Web ブラウザで Power View グラフを表示したり、クリックして動作させることができる
  • クラウド上で構築されているので、出先や自宅からも確認が可能
  • 他の人にお薦めしたいグラフをお知らせする機能 (機能済みレポート) や、お気に入りのグラフをチェックしておく機能 (お気に入り) があるので、他の人にメールを送ったり、Web ブラウザのブックマークを利用する必要がない
  • 分析対象のデータの置かれている場所にもよりますが、データを手動または自動で最新の情報にリフレッシュすることが出来るので、いつでも最新のデータによるグラフを確認することが可能

Power BI サイトに関しては、以下も併せて参照してください。

Power BI for Office 365 の Power BI サイト
http://office.microsoft.com/ja-jp/office365-sharepoint-online-enterprise-help/power-bi-sites-on-power-bi-for-office-365-HA104097290.aspx

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