Office アドインの Office 2013 対応に関して


つい先日、某社が提供している Excel に対応しているアドイン ツールが Office 2013 に対応しているということで愛機にインストールしようとしたら、「Excel がインストールされていない」のようなメッセージでインストールできない。

…オイ…

理由は比較的ハッキリしているので、よくあるアドインの Office 2013 対応の失敗箇所を列挙していきます。アドイン開発ベンダーの皆さん、よろしくお願いします m(_|_)m

問題が発生する背景

簡単に記載すると、Office 2013 から 2 つのインストール形式に分かれたことに起因しています。
一つは、「Windows インストーラー」という、所謂古くからある Microsoft Office のインストール形式で、もう一つは、「クイック実行」という、Office 2013 から (厳密には Office 2010 の一部から) 提供されているインストール形式です。
ユーザーが購入した方法によって、どちらのインストール形式になるかを列挙にしてみます。

  • Windows インストーラー : ボリューム ライセンスで提供される Office 2013
  • クイック実行 : PIPC (パソコン購入時に Office 2013 搭載機を購入するケース)、FPP (家電量販店などで Office 2013 のパッケージを購入するケース)、Office 365 ProPlus (Office 365 というクライドの契約に含まれる Office)

上記を見るとわかるのですが、かなりの Office 2013 ユーザーはクイック実行のインストール形式だと思われます。Office のアドインを作成する際に、この多くのユーザーを抜きには語れないですよね!

パターン 1 : Office のインストールチェックに失敗

最初に間違えやすい箇所はは、Office のインストール チェックです。

まずは、MSDN の Outlook 2013 のインストール確認のページを参照してください。
このページの手順 2 「Proceed with this step if Outlook is not installed on the client computer:」がクイック実行でインストールされた PC に対する Office 2013 のインストール チェックになります。

Installation Checklist
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/office/ff759430.aspx

具体的には、レジストリの場所「HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Office\15.0\Common\InstallRoot\Virtual」に値の名前「VirtualXXX」が存在していれば該当する Office アプリケーションがインストールされており、その値のデータがインストールされている言語 (例: ja-jp) を表しています。
なお、「XXX」の文字列と Office アプリケーションは以下の通りです。

XXX の文字列

Office アプリケーション

Access Access 2013
Excel Excel 2013
Groove SkyDrive Pro 2013
InfoPath InfoPath 2013
Lync Lync 2013
OnNote OnNote 2013
Outlook Outlook 2013
PowerPoint PowerPoint 2013
Publisher Publisher 2013
Word Word 2013

パターン 2 : Office アドインのレジストリ情報の格納に失敗

もう一つ間違えやすいのが、レジストリに Office アドインの情報を書き込む際の場所の間違いです。

これまでの Windows インストーラー形式の場合には、以下の場所にキーを作成して情報を格納しています (なお、XXX は「Excel」などの Office アプリケーション名です)。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Office\XXX\AddIns

クイック実行形式の場合には、以下の場所にキーを作成して情報を格納しており、場所が違うので注意してください。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Office\15.0\ClickToRun\REGISTRY\MACHINE\Software\Wow6432Node\Microsoft\Office\XXX\Addins

なお、上記のレジストリの場所は、OS が 64 bit で、Office が 32 bit の場合ですので、ご注意ください。

パターン 3 : Office のインストール場所 (おまけ)

Office アドインの開発に直接は関係ないですし、少なくとも Office 2013 ではインストール形式による差はありませんが、Office がインストールされている場所は、以下のレジストリの場所の名前「Path」のデータ値で確認できます。クイック実行形式の場合には、必ず「C:\Program Files\Microsoft Office 15\Root\Office15\」になっています。こちらも、OS が 64 bit で、Office が 32 bit の場合ですので、ご注意ください。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Office\15.0\XXX\InstallRoot

参考

以下から、クイック実行の歴史を確認することが出来ます。

Click-to-Run and Office on Demand
http://blogs.office.com/b/office-next/archive/2012/08/27/click-to-run-and-office-on-demand.aspx

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