SharePoint 2013 用の 2013 年 8 月 CU と検索ランキング機能の向上


少し前のことになりますが、エンタープライズサーチ機能を持つ SharePoint Server 2013 用の 2013 年 8 月 CU (Cumulative Update) がリリースされました。

Description of the SharePoint Server 2013 cumulative update package (SharePoint server-package): August 13, 2013
http://support.microsoft.com/kb/2817616

April 2013 CU for SharePoint 2013 has been released
http://blogs.technet.com/b/stefan_gossner/archive/2013/04/27/april-2013-cu-for-sharepoint-2013-has-been-released.aspx

適用に際しては、以下の点に注意してください。

  • 事前に 2013 年 3 月 PU (Public Update) の適用が必要です
  • 以下のブログ記事に記載の通り、適用時には、サービス「SharePoint Timer Service」「SharePoint Server Search 15」「SharePoint Search Host Controller」を適切な順番で停止した上で適用を行った上で、適用後に適切な順序で起動する必要があります。ちなみに、私の環境では CU 適用後にマシン再起動を求められました
  • 以下の TechNet ライブラリに記載の通り、適用後に必ず SharePoint 2013 製品構成ウィザードを実行してください
  • 本番環境に対する CU の適用は、必要な場合のみ実施してください

How to install update packages on a SharePoint farm where search component and high availability search topologies are enabled
http://blogs.technet.com/b/tothesharepoint/archive/2013/03/13/how-to-install-update-packages-on-a-sharepoint-farm-where-search-component-and-high-availability-search-topologies-are-enabled.aspx

Install a software update (SharePoint 2013)
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff806338.aspx

2013 年 8 月 CU の適用でいいことがあるか

エンタープライズサーチ機能に関してはイエスです。
2013 年 8 月 CU を適用すると、ランク付けモデルの機能に変更が加わり、クエリー言語に英語以外 (例: 日本語) を利用している場合の検索結果のランキング順序が非常に向上します。ですので、日本語コンテンツを検索する目的のシステムでは、是非適用を検討してください。

Overview of search result ranking in SharePoint Server 2013
http://technet.microsoft.com/en-us/library/dn169065.aspx

ランキングのアルゴリズムは調整できますか?
http://wp.me/p15HRf-e9

また、CU の記述にもあるように、これ以外にもいくつかの検索機能の修正もあります。

ランク付けモデルの変更点

ランク付けモデルにどのような変更が行われているのか、もう少し具体的に確認してみましょう。

ランク付けモデル「既定の検索モデル」

2013 年 8 月 CU の適用前から存在しているランク付けモデルで、標準ではこのモデルが使用されて検索結果が表示されています。
このモデルは、2013 年 8 月 CU の適用によって、非英語向けの大幅な機能向上に加えて、SharePoint サイト内のドキュメントをより検索結果の上位に表示されるなど、ランキング付けモデルにチューニングが加えられています。

ランク付けモデル「Search Ranking Model with Two Linear Stages」

2013 年 8 月 CU の適用によって新規に追加されたランク付けモデルです。
基本的には、上記の「既定の検索モデル」のコピーですが、もし、皆さん自身でランク付けモデルを作成しようと思う場合には、このランク付けでモルをベースにすることが推奨されています。
これによって、「ニューラル ネットワーク」と呼ばれる人間にとっては大変分かり難い小数値の変更を行う方法の代わりに、「線形モデル (Linear model)」と呼ばれる、より人間に分かりやすい (= 設定を変更しやすい) 方法によるランキングのアルゴリズムの変更を可能にします。

Customizing ranking models to improve relevance in SharePoint 2013
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/sharepoint/dn169052.aspx

ランク付けモデル「O15 MainResultsDefaultRankingModel」

2013 年 8 月 CU の適用によって新規に追加されたランク付けモデルです。
これは、2013 年 8 月 CU の適用前のランク付けモデル「既定の検索モデル」と全く同じものです。これまでと同様のものを利用したい場合には、こちらを使用してください。

image

参考までに、検索キーワード「ネットワーク」で検索を行った際の、ランク付けモデル「O15 MainResultsDefaultRankingModel」 (左図) および「Search Ranking Model with Two Linear Stages」 (右図) を利用した際の検索結果を並べてあります。

imageimage

最後に、本変更は SharePoint Online に (テナントにもよるかもしれませんが) 適用済みです。私が検証に利用しているテナントでは利用可能でした。

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