SharePoint 2013 検索機能のすゝめ (3)


SharePoint 2013 では、「コンテンツ検索 Web パーツ」と呼ばれる Web パーツが利用可能です。これと、「継続的クロール」と呼ばれる機能を組み合わせることで、SharePoint の ECM (エンタープライズ コンテンツ管理) エリアでの能力を格段に向上させることが可能です。

継続的クロール

継続的クロール機能は、SharePoint サイト (SharePoint 2010 や 2007 のような以前のバージョンも含みます) をクロール対象とする場合に利用可能な増分クロール機能を更に発展させたクロール機能です。

これによって、増分クロール機能よりも更に短い間隔並行して増分クロールを行い、クロール影響ルール機能によって負荷をほとんど増やすことなく実施でき、ほぼ最新の状態の検索インデックスを利用した検索機能が利用可能です。

SharePoint Server 2013 で継続的クロールを管理する
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj219802.aspx

検索結果の鮮度を実現する方法: SharePoint を対象にした継続的クロールについて
http://blogs.msdn.com/b/sharepoint_jp/archive/2012/12/11/sharepoint-how-can-i-achieve.aspx

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クロール間隔は、オンプレミス環境では標準で 15 分に指定されており、以下の Windows PowerShell コマンドレットで間隔を変更可能です (5 分間隔の例)。

$ssa = Get-SPEnterpriseSearchServiceApplication
$ssa.SetProperty(“ContinuousCrawlInterval”, 5)
$ssa.Update()

インターネット サイト用途には、1 分間隔に変更することを推奨しています。

パフォーマンスと可用性のために検索を拡張する (SharePoint Server 2013)
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj219628.aspx

コンテンツ検索 Web パーツ

SharePoint 2007 や 2010 では、「コンテンツ クエリ Web パーツ」が用意されていました (SharePoint 2013 からは、コンテンツ検索 Web パーツとの区別をし易くするため、「クエリ結果 Web パーツ」という名称で提供しています)。

コンテンツ クエリ Web パーツを追加してページにコンテンツの動的なビューを表示する
http://office.microsoft.com/ja-jp/sharepoint-server-help/HA101794897.aspx

SharePoint Server 2013 で検索 Web パーツを構成する
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj679900.aspx

どちらの Web パーツも、SharePoint ページに動的にコンテンツを表示するためのものですが、大きな違いは、クエリ結果 Web パーツは SharePoint のバックエンドで利用されている SQL Server に対して SQL で問い合わせを行い、コンテンツ検索 Web パーツは検索インデックスに問い合わせを行うということです。

この違いによって、コンテンツ検索 Web パーツは、サイト コレクションおよびコンテンツ タイプを跨いで情報を集約することができ、XSL ではなく HTML + JavaScript による表示画面のカスタマイズと Office Web Apps と組み合わせたプレビュー機能の利用が可能であることから集約した情報の表現力が大きく向上しています。また、検索対象のアクセス権が常に正しく判定され (正確には検索インデックスに格納されたアクセス権から判断されます)、SharePoint コンテンツ以外からも情報を取得することが可能である上に、検索先機能で定義さえされていれば、Twitter など検索インデックスを作成していない外部のシステムから情報を取得することが可能です。

例として、ある SharePoint ページに最新の PowerPoint ファイルを表示してみましょう。

  1. ページの編集から、[挿入] – [Web ページ] ボタンをクリックし、[お勧めのコンテンツ] カテゴリの [コンテンツ検索] パーツを選択し、[追加] ボタンをクリックします
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  2. 挿入した Web パーツの [Web パーツの編集] から [プロパティ] – [検索条件] 下にある [クエリの変更] ボタンをクリックします
  3. クエリ ビルダーの画面の [基本] タブで、[クエリの選択] に [ローカル SharePoint の結果] を、[クエリ テキスト] に [FileExtension:pptx OR FileExtension:ppt] を入力します
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  4. [並び替え] タブで、[結果の並び替え] に [LastModifiedTime] [降順] を選択し、[OK] ボタンをクリックします
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  5. 以下の通り設定し、[OK] ボタンをクリックします
    [検索条件] : [表示するアイテム数] に [3]
    [表示テンプレート] : [コントロール] に [リスト]、[アイテム] に [2 行]
    [プロパティのマッピング] : [アイテム表示テンプレートのフィールドに対し、管理プロパティのマッピングを変更します。] をチェックし、[リンクの URL] に [Path]、[行 1] に [Title]、[行 2] に [LastModifiedTime]
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  6. ページを保存すると完成です
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上記の例では標準で提供されているものを利用しましたが、表示するフォーマットは表示テンプレート機能で自由に設定できます。表示テンプレート機能に関しては、後日ご紹介します。

最後に

このように、継続的クロールとコンテンツ検索 Web パーツによって、SharePoint 上にある最新のコンテンツに加えて、あらゆる検索可能なアイテムを、自由な条件 (検索条件、並び替え条件) で取得し、HTML + JavaScript による自由度の高いフォーマットで SharePoint ページ上に高速に出力することが可能になります。

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